「節電要請」をスルーすると「ブラックアウト」のおそれも……日本の電力不足を救う“打開策”とは

資源エネルギー庁で石炭、電力、再生可能エネルギーなどの分野に携わってきた政策アナリストの石川和男が
6月9日(木)ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に電話出演。7年ぶりとなる政府の節電要請についてコメントした。

番組では「政府が7年ぶりの節電要請」という話題を取り上げた。今年の夏と冬に電力需給のひっ迫が見込まれることを受け、
政府は、家庭や企業に対し、節電要請を出すことを決めた。政府による節電要請は、2015年以来、7年ぶりで、
期間は、7月1日から9月30日までの3カ月間。家庭や企業に対し、「エアコンの温度を28度に設定する」などの
節電を呼びかけるという。この話題について、資源エネルギー庁で石炭、電力、再生可能エネルギーなどの分野に
携わってきた政策アナリストの石川和男がコメントした。

7年ぶりの節電要請。石川によると、背景には、ロシアによるウクライナ侵攻を受けてエネルギー不足の不安感や、
稼働している火力発電所や、原子力発電所が足りないなど、複合的な要因で電力不足に陥っているという。

なぜ、発電所が稼働していないのか。石川は、原子力発電は2011年の福島第一原子力発電所事故から廃炉が進んだこと、
火力発電所については、世界的な「脱炭素」に向けた動きに加え、今年3月の福島県沖地震で大型の火力発電所が被害を受け、
再稼働の見通しが立っていないことが要因と語った。

では、政府の「節電要請」を、国民全員が守らなかったらどうなるのか。
石川は、電力は供給できる量が決まっているが、それがオーバーしてしまうと、
一斉に大規模な停電、ブラックアウトが起こると危惧した。
https://news.1242.com/article/366276