東京・表参道のアップルストア。
その主力商品である人気のiPhoneなどに、7月1日、異変が起きた。

1日、アップルは、iPhoneやiPadなどの商品を最大で4万円、大幅に値上げした。

しかも、値上げの発表は、突然のものだった。

そのため、値上げを知らずに、1万3,000円高くなった「Apple Watch」を購入していた女性もいた。

50代女性「きょうから? きょうって、なんて運が...悪いんだ。知らない方がよかったかもね」

アップルユーザーから悲鳴が上がった、今回の突然の値上げ。

街では「めっちゃ高い」、「2万円くらい上がっていますね」、「めっちゃ上がっていますね」、「でかいです、2万5,000円値上がりされると」などの声が聞かれた。

最新機種の「iPhone 13」128GBは、9万8,800円から11万7,800円へと、およそ2万円の値上げ。

ほかにも、直販サイトで販売されているすべての機種が値上げされ、お手ごろな価格で人気の「iPhone SE」は5,000円の値上げ。

高機能が売りの「13Pro Max」の最上位機種は、実に4万円の値上げ。

値上げに衝撃を受けながらも、泣く泣く「iPad」と「Apple Watch」を購入した家族は、6月30日より、2万円ほど高い値段を支払ったという。

母「値上げしたタイミングだけど、きょうはこの日のために頑張ったんで、奮発しました」

一方、「iPad」を取りに来たという男性は、購入は6月30日だったため、奇跡的に値上げを回避していた。

10代男性「きのうの夜くらいに、ふとiPadを買おうかなと思って、買った数時間後に、ニュースが出たので、びっくりしました」

一方で、神奈川・川崎市にある中古品販売店の「iPhone」の値段は、安いもので1万円台から並んでいるが、ここにも異変が。

突然の値上げ発表を受け、売り上げが急増した。

Belong・井上大輔代表取締役社長「売り上げは約4倍と、非常に大きな変化になっている」

売り上げのグラフを見ると、値上げが発表された1日午前8時ごろから、中古スマホを買う人が急に増えたことが見てとれる。

Belong・井上大輔代表取締役社長「少しでもお値打ちにスマートフォンを手に入れたい方が、一気に増加をして、中古スマホへのニーズというのが急激に高まっている」

突然発表された「iPhone」の大幅値上げの原因は、急速な円安。

今後の円相場次第で、さらなる値上げも懸念されている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/002aa6bd5df11075dda72540dddf86434b4e16f5