ロシアと中国の設計が原子炉を支配しているとIEAチーフが警告

・2017年以降、着工した新しい原子炉の87%がロシアと中国の設計であると、IEAのファティ・ビロル事務局長は木曜日の声明で述べている。

・「先進国は市場のリーダーシップを失っている」とビロル氏は述べた。

・IEAは、世界が2050年までにネットゼロエミッションを達成するための計画をまとめており、その中で、原子力発電の量は2020年から2050年の間に倍増しなければならないとしている。

国際エネルギー機関(IEA)のトップは、原子力は次世代クリーンエネルギーの主流となり得るが、そのためには政府と民間企業が協調して行動し、集中する必要があると述べている。

その間、ロシアと中国がこの空間を支配しています。2017年以降、着工した新しい原子炉の87%がロシアと中国の設計を使用していると、IEA事務局長のファティ・ビロル氏は2日の声明で述べた。IEAはパリに本部を置く政府間組織で、石油危機をきっかけに1974年に発足した。

原子力発電は地球温暖化の原因となる温室効果ガスを一切排出しないため、世界が気候変動の影響に目覚める中で、原子力発電が世界のエネルギー市場の主要な構成要素となる大きなチャンスがある。また、ウクライナ戦争の影響で化石燃料の価格が高騰しており、原子力の経済的な魅力が高まっている。

https://www.cnbc.com/2022/07/01/russian-and-chinese-designs-in-87percent-of-new-nuclear-reactors-iea-chief.html


※ネットゼロエミッションとは

ネットゼロとは、温室効果ガスあるいは二酸化炭素(CO2)の排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにする、という意味です。
https://emira-t.jp/pedia/18382/