「最近はコスプレイヤーと名乗っていても、どんなコスプレをしているかは問われなくなってるかも。流行りのアニメのコスプレをしている人たちとは、まったく別の扱いになってきてると思います。やってる側も参加者も、そのあたりはまったく気にしてないですね」

 確かに、イベント会場のコスプレイヤーを見回すと、制服を着て猫耳をつけていたり、全身のラインが出るようなボディスーツを着込んでいる姿が見受けられたが、その元ネタはわからない。ただ、大きな胸だったり、豊満なお尻や長い脚など、それぞれの性的なポイントは強調しているようにみえる。

「やっぱり、個性という部分で、スタイルや露出度は重要だと思います。でも、ただ露出が激しいとか、若くて可愛いコが人気があるかというと、そういう世界でもないんですよ。ぽちゃ系で人気の方もいますし、もう20年以上やっていて、たぶん40歳を超えているような方も固定ファンがいていつもブースに行列が出来てたりします」

 コスプレはコンテストではなく、趣味の世界なので、モノサシは人それぞれなのだろうか。

「本当にそうだと思います。単純に可愛い人はいくらでも入ってきますけど、消えていきますね。やっぱり有名な人は外見にも内面にも特徴がありますし、量産型の人はあんまり売れない。そういう普通の可愛さを評価されたいなら、他の世界に行くんじゃないですかね」

 参加者からみれば、メジャーなメディアには出てこないようなタイプの女性がいて、地下アイドルよりも身近でリアル。そこに惹きつけられるのかもしれない。

「全体的にファンサービスがいいというのもあると思います。いまはコロナで控えめですけど、撮影タイムでは密着しますし、お姫様抱っこやハグもある。撮影の時には、過激なポーズも取りますし、普通のアイドルイベントよりはお得なんじゃないかな(笑)」

https://news.yahoo.co.jp/articles/4fa737acf962f98a336ef4ae5323d39ffaa3a393?page=3