君津市の製鉄所の排水口から基準を超える毒物のシアン検出
07月03日 21時41分

6月から今月にかけて千葉県君津市にある日本製鉄の製鉄所の排水口から毒物のシアンが基準を超えて検出されました。
県によりますと、健康被害の報告はなく、ただちに人体への影響はないとしています。

千葉県によりますと、先月30日と1日、君津市にある「日本製鉄東日本製鉄所君津地区」の東京湾に面した排水口1か所から毒物のシアンが検出されたと製鉄所から報告がありました。

水質汚濁防止法に基づくシアンの排水基準は、千葉県では検出されないことになっていますが、先月30日は0.2ミリグラム、おとといは0.5グラムが検出されたということです。
千葉県はこれまでに健康被害の報告はないとした上で、海水で薄められ、周辺で水道水などは取水していないので、ただちに人体への影響はないとしています。

この製鉄所では、先月19日、タンクから化学物質を含む液体が漏れ出して周辺の水路に流出して魚が大量死したことが確認されていますが、今回のシアンの検出について「別の排ガス処理施設の不具合が原因とみられる」と話しているということです。

千葉県は立ち入り検査を行って詳しい原因を調べるとともに、君津市とともに住民に対して付近に近寄らないよう呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20220703/1080018358.html