現地時間7月2日に行われたメインステージイベント「ULTRAMAN ARRIVES: SUPER ANIME EXTRAVAGANZA」に「ウルトラマン」関連作品を手がけるクリエイターたちが集結。円谷プロダクションとNetflixが共同製作するCGアニメ長編作品「Ultraman(原題)」の監督、シャノン・ティンドルと共同監督のジョン・アオシマが登壇し、最新コンセプトアートを披露した。
ティンドルは「私たちはオリジナルの初代ウルトラマンよりインスピレーションを受けて作品を描いており、『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』『ウルトラマンティガ』からもインスピレーションを受けました。そして、現在、制作を進めている作品は、とても特別なものになると思います」とコメント。アオシマは「ウルトラマンとは勇気の話であり、よりよい自分になる話でもあると思います。この映画は私たちにウルトラマンのように、『何が自分にできて、自分は何をするべきなのか?』を問いかけてくれるはずです」と述べた。

続くマーベルコミックス版「ウルトラマン」プロジェクトのパートでは、8月17日発売の「The Mystery of Ultraseven」の脚本を手がけたマット・グルームらが登壇。
グルームは「このミニシリーズでやりたいことはすべて決まっていて、シリーズの要素をすべて取り込んでまとめたいという大きな構想がありました」と明かし、「ウルトラセブンはその中で常に重要な位置を占めていました。ウルトラセブンとモロボシ・ダンに何が起こったのかという謎は、主人公のシンやウルトラマンの世界で何が起こっているのかという謎の一番といっていいほど重要な内容です」と語る。
また、アメリカンコミックアーティストのE.J.スーは「小さい頃からウルトラマンが好きだったので、ほかの出版社で働いているときにもウルトラマンを描く機会が何度かあったのですが、残念ながら実現には至りませんでした」と振り返り、「マーベルのC.B.セブルスキー氏と知り合いで、彼らがウルトラマンのプロジェクトを進めていると知ったとき、彼にすぐに電話して仕事に参加できるようお願いした結果、今まさに、自分でウルトラセブンを描いています。とてもうれしい限りです」と喜んだ。

またマーベルコミックス版「ウルトラマン」の世界にマーベルヒーローたちが登場するクロスオーバー展開が企画されていることも明らかに。アイアンマン、キャプテン・マーベル、スパイダーマンがウルトラ怪獣に挑む姿が描かれたコンセプトアートも公開され、会場からは歓声が上がった。

さらに、Netflixで全世界配信されるアニメ「ULTRAMAN」より、監督の神山健治と荒牧伸志が登場。2023年に公開されるFINALシーズンのファーストルックムービーや「TARO SUIT」が公開された。
神山は「これまでのウルトラマンはビルのように巨大なスケールで戦っていました。しかし、今回の我々の作品では、より人間的なスケールで描くことで、世界中の視聴者が興奮し、夢中になれるようなアクションが展開されると考えています」と話し、荒牧は「ウルトラマンといえば自分が幼い頃から中心的かつ伝説的なヒーローというイメージがありましたが、まさか自分の手で手がけられるとは夢にも思ってもいませんでした」と語った。

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