街を見張るタリバン戦闘員、実は無給 「日本行きたい」漏らした本音
カブール=石原孝、乗京真知
2022/7/6 11:00有料会員記事
 香ばしいケバブのにおいが通りに漂う。夕食時の夜9時すぎ。カブール中心部のジュースを売る店をのぞくと、家族連れに交じって、ひげを蓄えた迷彩服姿の男が数人いた。

 男たちは店の外の椅子に腰を掛け、傍らに自動小銃を置いてマンゴージュースを飲んでいた。いずれもたくましい体つきで、目つきは鋭かった。

男たちは銃を手にしたままジュースを飲み干した。別の1人は「ジュースでも食事でも、武器でも何でも、ほしいものがあれば提供するぞ」と言った。駐留米軍が去った今、恐れるものがないハッカーニの自信をにじませた。

 近くのアイス屋でも、タリバンの戦闘員たちがソフトクリームを食べていた。20代の男性店員は「彼らは仕事が終わる夜9時過ぎごろから来始める。物騒に見えるかもしれないが、彼らがいれば(やっかいな客や犯罪者が来ないから)安全だと思うことにしているんだ」と話した。

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