フランスでは5日の新規感染者が4月以来の20万人を超過。ブロン保健相は国民議会(下院)での演説で「医療システムに影響を及ぼさないよう注視する必要がある」と述べた。
この一方で、一部で必要性が指摘されていた国境などでのワクチン証明書の提示義務は再導入しない方針を示し、着用義務を解除しているマスクも「公共交通機関内や人混みでは着用を推奨する」と述べるにとどめた。

隣国ドイツも5日の新規感染者は14万人超。仏紙レゼコーは「規制策を巡って連立政権内でも意見が分かれている」と指摘。ショルツ首相はワクチン4回目接種を推奨する年齢の70歳から60歳への引き下げを検討しているとされる。

欧州内でBA.5の感染例がいち早く確認されたポルトガルでもマスク着用義務の再導入が検討されたが、医療機関への負担が高まっていないことから「推奨」にとどまっている。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/187967