「もう感染予防効果はない」なぜワクチン接種も感染増?夏休みどう過ごす?専門家解説

【なぜワクチン接種も“感染増”?】

感染急増の一因に、オミクロン株『BA.5』への置き換わりが指摘されています。

感染者のワクチン接種状況を見ると、6日東京都で感染が発表された8341人中、3〜4回目も含めて2回以上接種している人は5218人でした。

(Q.ワクチンを接種していても感染者が多い状況をどう見るべきですか?)

・ワクチンを2回までしか接種していない人は、去年接種した人が多いと思います。時間がだいぶ経っているので、残念ながら抗体価は下がっていて、感染しているのだと思います。

3回目を接種した人でも感染している人がいます。そうなると、もう感染予防効果はないと思われるかもしれません。確かにオミクロン株に対して、感染そのものをワクチンによって防ぐことは期待できないと考えます。

ただ、ワクチンに意味がないという訳ではなく、重症化予防や症状を軽くする効果、後遺症の軽減といった効果はまだ期待できます。

(Q.『BA.5』が主流になっていくと、今のワクチンはどういう立ち位置になっていきますか?)

新たな変異株は、これまでのワクチンの効果をすり抜ける新たな変異ということで、どんどんワクチンの効果を下げる変異株が出てくると思います。『BA.5』もその典型ですし、このまま同じようなワクチンをずっと打ち続けていくと、効果が期待しづらくなるかもしれません。

ファイザーやモデルナはすでに作ろうとしていますが、オミクロンに特化したワクチンなどを導入することで効果を上げていくことが大事だと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/89ba3ffb6ec2bbf63d8923ebdf9c02d550c2d38c