問われるモラル 安倍元首相銃撃事件の新聞号外が大量転売 


安倍晋三元首相が奈良市での参院選の街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、新聞各紙が事件を受けて発行した号外がフリマアプリやオークションサイトで大量に出品されている。約1万円と高額で転売されるケースもあり、会員制交流サイト(SNS)上でも批判の声が上がっている。

新聞の号外は、突発的な事件や災害など社会的な関心が高いと判断されるニュースを迅速に伝えるために無料で配布される。事件を受け、全国紙、地方紙でも号外を発行した。

フリマアプリ「メルカリ」には、新聞各紙が事件を受けて発行した号外が12日午前11時時点で100点以上も出品。1000~2000円で出品しているケースが目立ち、中には8000円や9999円と高額な価格で落札されているケースもあった。号外の出品は、オークションサイト「ヤフオク!」でも確認された。

事件を迅速に伝えるための号外が大量に転売されている現状に、ツイッターでは「売る人も買う人も、あきれて物が言えない」「いくらなんでも節操がなさすぎ」といった批判が相次いだ。出品する側も、落札する側も、改めてモラルが問われそうだ。

https://www.sankei.com/article/20220712-PMF4FK63JNAN5KU47YPB2QL6EI/