選挙戦終盤の7月7日。鎌田氏の地元、熊本市南区の商業施設で演説会が開かれたが、集まった野党の支援者30人らからも初めて出口氏を見たという声が多く、支持基盤への浸透も十分ではない状況だった。

 県内でも参政党が支持を伸ばすなか、当初、県連が出馬を打診していた松野明美氏は維新を選び、比例区で初当選を果たした。昨秋の衆院選熊本1区に立憲公認で立候補し、落選した濱田大造氏もその後は無所属で県議補選に当選するなど立憲離れは急速に進む。野党第1党としての存在感をどう示していくのか、正念場に立たされている。

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