https://www.brasilnippou.com/2022/220712-41colonia.html
我々のような在外日本語メディアは得てして、日本人にとって聞き心地の良い情報だけを選んで日本語にして伝えがちだが、
現実のブラジルには目を覆いたくなるような記事やコラムも溢れている。
 日本を代表する保守政治家である安倍晋三元首相の死に関し、
同じ保守派のボルソナロ大統領が深い哀悼の意を示したのと同じ強さで、左派メディアの一部はその死をおとしめようとしているように見える。

 例えばヴェージャ誌サイト7月8日付のヴィウマ・グラジンスキ氏(Vilma Gryzinski)のコラムでは、安倍氏を軍国主義的な政治家と位置づけ、彼の言動には常々アジア諸国から反発があり、その怨念があるから、
《「祝賀会≠ェ始まります。中国で最も利用者の多いSNSでのメッセージは、15万件の「いいね!」を獲得しています。
これには、日本帝国主義のアジア諸国の根深い感情が集約されています》と元首相の死を喜ぶ人たちがたくさんいるとの書き出しのコラムを発表した。