混乱の中、佐藤さんは「テロに臆することなく、選挙戦を勝ち抜こう」と誓い、事件翌日は現場の献花台を朝晩に2度訪れ、献花のために列に並ぶ人たちにお礼を述べて回った。また、事務所に立ち寄った際は、「皆さん大丈夫ですか」とスタッフに声を掛けるなど、気丈に振る舞った。

 演説に立った安倍元首相は銃撃の直前、佐藤さんに向けて、「彼はできない理由を考えるのではなく――」と呼びかけていた。飛躍を促す元首相の言葉に、佐藤さんは「元首相は自らの政治理念のために真の意味で戦い抜く人。政策の実現にかける情熱を見習っていきたい」と前を向いた。https://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/20220711-OYT1T50207/