世界経済フォーラム(WEF)は13日、世界の男女格差の状況をまとめた2022年版の「ジェンダーギャップ報告書」を発表した。
男女が平等な状態を100%とした場合、世界全体での達成率は68・1%。
コロナ下での1世代分の遅れが響き、今のペースでは平等の実現には132年かかると警告した。

世界で最も男女平等に近い国はアイスランドで、達成率は90・8%と唯一90%を超え、13回連続の首位の座を守った。
2位のフィンランド(86%)、3位のノルウェー(84・5%)、5位のスウェーデン(82・2%)と上位には北欧諸国の「常連」がひしめく。
4位はニュージーランドだった。6位と8位にはルワンダとナミビアのアフリカ2カ国がランクイン。
7位の中米ニカラグア、10位のドイツは初めてトップ10入りを果たした。9位はアイルランドだった。

一方、日本は達成率65・0%で116位と、主要先進国で最下位。
前回の120位から順位は上がったが、今回は調査対象国が10カ国減っている。長年の課題である政治と経済分野が低迷の原因だ。
特に経済の達成率は56・4%で、前年の60・4%から後退した。コロナ下で女性の労働参加や管理職の割合が減ったことが響いた。

https://www.asahi.com/articles/ASQ7F23H1Q7DUHBI01Q.html

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