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「ここでお茶だろ!」渡辺明名人の細かすぎる指令にファン爆笑「お茶飲めの新型w」「盛り上げ名人」/将棋・ABEMAトーナメント

そうだ、ここだ!ここでお茶飲め!将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の予選Eリーグ第1試合、チーム藤井とチーム渡辺の対戦が7月9日に放送された。第6局、チーム渡辺の渡辺和史五段(27)は、永世名人の有資格者であるチーム藤井・森内俊之九段(51)と大熱戦。大会初出場で、初勝利を手にしようと踏ん張る中、リーダーの渡辺明名人(棋王、38)から「ここでお茶だろ!」と、際どい勝負の中で一息つけとモニタに向かって叫ぶコミカルなシーンが生まれた。

【映像】「お茶だ!」と叫ぶ渡辺明名人

 「お茶を飲め」。これは渡辺名人が過去の大会でチームメイトにかけた言葉で、そこから一気に将棋ファンの間で広まった。もともとは渡辺名人が先輩棋士の感想戦を見ていたところ、2人が「お茶ください」「ここでお茶」と言っていたのを真似たもの。この元ネタが誰のものかまではわからないが、現在では対局の勝負どころ、特に勝ち筋が見えたところでお茶でも飲んで一息つき、落ち着いて勝利へと間違えずに指し進めていこう、というニュアンスになっている。

 自らドラフトで抜擢指名した渡辺五段の初勝利が近づく場面だったこともあり、控室で見ていた渡辺名人、近藤誠也七段(25)の応援にも熱が入った。終盤、チャンスが見えたところで近藤七段も「よし、ぶちこめ!7九角もある」と言葉が荒くなると、渡辺名人は「いやー、お茶飲む時間がない!いやー!」と、観戦者ながらバタバタ。そこから数手進み、さらに渡辺五段が勝勢になったところでは、再び渡辺名人が「ここでお茶だろ!お茶ください。(残りが)20秒あるから」と、今度こそ落ち着くところだと呼びかけた。

 実際に渡辺五段がここからお茶を飲むことはなかったが、言葉や思いは通じたのか慌てずに勝ち切ることに成功。渡辺名人からは「いやー、大熱戦だった。素晴らしい!」と祝福の言葉が出ると、ファンからは「盛り上がってんなあw」「スポーツ観戦かのような控え室」「お茶飲む時間w」といった反響が寄せられていた。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。