白人っぽ過ぎ?「カレン」が人気急落

この先、カレン人気が復活することはあるだろうか。少なくとも現時点では、あり得ないと思える。
半世紀以上も続く長期低落傾向を反転させるのは至難の業だ。このままだとカレンも、遠からずアドルフやグイドと同じ運命をたどることになる。
それでも、カレンが赤ちゃんの名前の候補リストから永遠に抹消されることはないだろう。
リリスやアズラエル、カインなど、聖書で邪悪な人物や出来事に関連付けられている名前でさえ、今は超スタイリッシュな名前としてもてはやされている。
死や破壊を連想させるエレクトラ、オシリス、パンドラ、ハデスなども、今ではファッショナブルな名前とされている。
1000年、2000年の歳月が流れれば、どんなに暗いイメージも忘れ去られるのだろう。
イギリスでは今年7月、息子を「ルシファー」と名付けた両親が出生届を提出した際、
受付の職員から「そんな名前は付けないほうがいい」と言われたことに苦情を申し立て、役所から謝罪を受けた。
ルシファーがサタン(悪魔)の別名だったのは昔の話で、自分たちは響きのいいユニークな名前だと思ったという。
その子の父親は言ったものだ。「ね、素敵な名前だろ」
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