https://news.yahoo.co.jp/articles/cb4b1536632b4a598fad2daa46b298d5cc958dea
これまでに確認されている新型コロナウイルスのうち、感染力が最も強力な「BA.2.75(ケンタウロス)」の感染者が、韓国国内で初めて確認された。
この感染者が地域社会で感染したことが確認されたことから、今後のコロナの再流行規模は政府の予測値より拡大しうるとの懸念の声があがっている。

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この日の疾病庁の説明を総合すると、BA.2.75は5月26日にインドで初めて発見され、それ以降、現在までに米国、カナダ、ドイツ、オーストラリア、英国を含む10カ国で計119件の感染が確認されている。
米アーカンソー州立大学の研究によると、この3カ月間のインドにおけるBA.2.75の拡散速度はBA.5の3.24倍。BA.5は変異発生前の新型コロナウイルスに比べて感染力が
5倍以上であることが知られるが(新型コロナウイルス初期の武漢の実効再生産数を3.3とした時、BA.5は18.6ほどと推定)、BA.2.75はそれよりはるかに強力な感染力を示したわけだ。  

BA.2.75は構造上、突破感染(ブレイクスルー感染)や再感染を起こす危険性が高い。以前のオミクロン株の下位系統と比べてスパイク(突起)たんぱく質に突然変異が多いため、
より効果的に細胞と結合し、ワクチン接種や感染で形成された抗体を回避できるからだ。ギリシャ神話に出てくる半人半獣の「ケンタウロス」の名がつけられたのも、
既存のウイルスとは異なるこのような特性のためだ。世界保健機関(WHO)は7日(現地時間)、BA.2.75を「懸念される変異株における監視下の系統」に分類したが、
これは感染力が強いか致命率が高いため、公衆保健に影響を及ぼす可能性が高い変異株であることを意味する。