安倍元首相銃撃事件で、山上容疑者が犯行に至ったきっかけとみられる旧統一教会。韓国にある教団本部の元幹部が会見を開き、「日本の教団は献金を作り出す“経済部隊”」と批判しました。一方、日本の教団側はこれを否定しました。     
段ボールに詰められていく弔いの花。
連日多くの人が訪れていた現場の献花台は19日朝、撤去されました。安倍元首相の銃撃事件から、まもなく2週間となります。
山上容疑者のものとみられるツイッター 「全ての原因は25年前だと言わせてもらう。なぁ、統一教会よ」 山上容疑者が犯行に至ったきっかけとみられる旧統一教会。発祥の地・韓国で19日、教団の元ナンバー2が記者会見を行いました。
“統一教会”元ナンバー2 郭錠煥(クァク・ジョンファン)元会長 「私自身、安倍元首相の死に責任がないとは思っておりません。心よりおわび申し上げます」 会見の冒頭、郭元会長は謝罪を述べました。
郭元会長は、旧統一教会の創始者・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏の最側近を務めてきたという人物です。郭元会長が、今回の事件の責任として、次のように主張しました。
郭錠煥元会長 「日本教会を献金を作り出す『経済部隊』から、正常な教えを行う組織に変えていこうとしました。
日本(の教団)に対して、これ以上手を打つことができなくなりました」 郭元会長は、「そもそも日本の教団は献金を作り出す『経済部隊』だった」と語りました。郭元会長は日本教団を正常な組織に変えようとしましたが、
「内部争いが原因で、手が出せなくなった」と主張しました。 郭錠煥元会長 「現在の統一運動が、どれだけ正道から外れているかを如実に表す事件です」      
一方、郭元会長の会見を受けて、日本の教団は次のように反論しました。 日本の“統一教会” 「『経済部隊』などと言われる筋合いはないですが、
仮にそのように思われて、日本教会を見下していたなら、この方(郭元会長)自身がそれをやっていた首謀者です。(献金の指示については)明確に否定します」      
事件の前日、山上容疑者は旧統一教会を批判するブログを運営する男性に、教団への恨みをつづった手紙を送っています。
警察によると、山上容疑者の自宅から押収したパソコンに、この手紙と同じデータが保存されていたことが新たにわかりました。警察は、山上容疑者の供述や手紙などの裏付けを進めています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/722fe82a65d2b8d0001ebf72197ac54a0654daab