埼玉県教育委員会は、全日制県立高校134校のうち12校を6校に再編する案をまとめ、19日、県民に対するパブリックコメント
(意見公募)を始めた。少子化の影響で生徒の減少傾向が続くことを見据えた措置で、令和8年4月の統合校開校を目指す。
グローバル人材の育成、アニメーションに関する技術の習得など、専門分野に特化した教育を展開し競争力の高い人材の育成を図る。

意見公募は8月18日まで実施し、秋ごろに再編計画を正式決定する。

再編案によると、対象校は和光国際高と和光高(いずれも和光市)、岩槻高と岩槻北陵高(いずれもさいたま市岩槻区)、
秩父高(秩父市)と皆野高(皆野町)、越生高(越生町)と鳩山高(鳩山町)、八潮南高と八潮高(いずれも八潮市)、
大宮工業高(さいたま市北区)と浦和工業高(同市桜区)で、それぞれを1校に統合する。

和光国際・和光、岩槻・岩槻北陵、秩父・皆野の3統合校には国際系の学科と普通科を置き、
国内外で活躍できるグローバル人材の育成を目指す学校と位置づける。

越生・鳩山の統合校には「アニメーション・美術」に関する学科と普通科を設け、
県内のアニメーションスタジオなどと連携した実践的な教育を展開する。八潮南・八潮の統合校には
ビジネス系の学科と普通科を、大宮工業・浦和工業の統合校には工業系と情報系の学科を開設する計画だ。

県教委によると、平成28年度に約6万2千人だった県内の公立中の卒業者は、令和10年度には約5万6千人に減ると見込まれる。

今回の再編に先立ち、本庄市の児玉白楊高と児玉高、飯能市の飯能高と飯能南高の統合校が
それぞれ来年4月に開校する。県教委は11年度をめどに現在の134校を121~124校に再編する方針だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c455b88f02bc936ba2fd2f1ab19d3fb1622bf174
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