>>203

あいつは私の中で一線を超えてしまったのだ。
心残りはA子ちゃんをあのような会社に残して去ることだが、連絡先は知っている。

昨晩飲み会の席で粘り続けて、なんとか聴き出したのだ。
最初は脈なしかと思っていたが、今にして思うとあれはきっと焦らして私の困った顔でも見ようとしていたのだろう。

今夜にでも電話して派遣先を移る様に誘ってみよう。

-夜
「おかけになった番号は現在使われておりません。」

....。
昨晩は私もあの子もそれなりに酔っ払っていた。
おそらく伝え間違いか聞き間違いがあったのだろう。

今度会社の近くで待ち伏せて聞き直すことにしよう。


そんなこんなで会社を辞めてから2ヶ月が経った。
最初は連休気分を満喫していた私だったが、貯金が底をつき、少し焦ってきた。

新しい派遣先の紹介を依頼していた派遣会社は、言い訳ばかりで全く役に立たない。