改称を認めたのが文部科学省の外局である文化庁。この当時、文科省の大臣を務めていた人物が下村博文氏(68)だ。これまで一貫して認められたなかった改称が急遽、下村大臣の元で実現ーー。そうした経緯から銃撃事件以降、「下村元大臣が統一教会の改称に影響を与えたのでは」と疑問視する声が上がっていた。

すると、下村氏はこうした動きを受け、今月13日にTwitterに問い合わせが週刊誌からあったことを綴った上で、書面を公開。そこには、こう書かれていた。

《文化庁によれば、『通常、名称変更については、書類が揃い、内容の確認が出来れば、事務的に承認を出す仕組みであり、大臣に伺いを立てることはしていない。今回の事例も最終決裁は、当時の文化部長であり、これは通常通りの手続きをしていた』とのことです》

名称変更への関与を否定した下村氏。しかし20日、「文春オンライン」が下村氏と統一教会の“親密な関係”を報じた。「文春オンライン」によると、旧統一教会の関連団体の幹部が14年6月に当時・文科省の大臣だった下村氏へ陳情を行っていた。また、同幹部は下村氏の後援組織が主催した政治資金パーティーのパーティ券も購入していたという。

文春の報道を受けて21日、下村元大臣は自民党本部で会見を開いた。「時事通信」によると「(’15年より)前から名称変更については相談があったが、(教会が)正式に申請を出したのは私が大臣の時が初めてだ」と強調し、認証についても事務的に進められた結果だと説明した上で、「(私は)全く関わっていない」と改めて反論したという。

名称への関与を改めて否定した下村氏だが、報じられた旧統一教会との“親密な関係”によって、ネット上ではさらなる説明を求める声が相次いでいる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc3b5a878460c2b8938f157a976c9ea6cb3bc0ac