ビリギャル・小林さやかさん「日本人の自己肯定感の低さ」に課題意識。コロンビア教育大学院に進学する理由とは

ーー講演など教育に携わる中で何か心境の変化もあったのでしょうか?

教育活動をしていく中で、課題に直面しました。講演を今まで500回以上やってきて、聴衆は25万人を超えました。毎日いろんな学生や先生や保護者の方と対話するというのを7年やりました。

ビリギャルの話になると、私はもともと頭が良かったから合格できたという反応がすごく多いんです。それがまさに日本の課題だとすごく思っていて、日本人の自己肯定感の低さの現れだと感じています。「もともと頭がいい」「地頭がいい」とよく言うけど、そもそもそれって一体何だろうとよく考えます。

仮に私があのまま慶応に受からなかったら、もっと言うと坪田(信貴)先生に出会わなかったら、「もともと頭がいいよね」と言われる世界線はあっただろうか。絶対になかっただろうなと。

確かに、私は慶応に受かるまでは「もともと頭がいい」と言われたことは一度もなかったので、世の中の反応を見て、本当に坪田先生の言った通りになったなと。人は結局、結果からしか判断しないんだなと思いました。

この7年、なんであのとき私は慶応に受かったんだろうと、すごく冷静に分析できました。あれは絶対に環境のおかげだったと思っているんです。仮にもともと才能があったとしても、環境に恵まれなければ発揮できなかった。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_62da52a8e4b0a6852c364957