福井大・査読偽装 米ワイリーも論文撤回「自ら不正認める」

福井大子どものこころの発達研究センター長の友田明美教授が、査読を担った千葉大社会精神保健教育研究センター副センター長の橋本謙二教授と協力し、投稿した学術論文の査読に自ら関与する「査読偽装」をした疑いがある問題で、米学術出版大手ワイリーの学術誌は23日付で、友田教授らの論文1本を撤回した。

 ワイリーはホームページで「査読が操作されたと確認できる証拠を受け取った」と明らかにし、査読に不正があったと認定。その上で「著者と学術誌の編集長、ワイリーが撤回に合意した」と説明した。この問題で撤回された論文は2本になったが、友田教授側が撤回に合意したことが明らかになるのは初めてで、自ら不正を認めた形だ。

 撤回された論文は、…

https://mainichi.jp/articles/20220725/k00/00m/040/197000c.amp