4月の外国為替取引高が過去最高…1営業日平均で65兆円

 日本銀行が26日公表した東京外国為替市場の取引状況の調査結果で、今年4月の取引高は1営業日平均で4785億ドル(約65兆円)と、2006年の調査開始以来、最高だった。資源高を背景に輸入企業による円売り・ドル買いが取引高を押し上げ、投機的な売買もあった。

 調査によると、今年4月の取引高は1年前に比べて6・8%増えた。通貨別では、円・ドル取引が同9・5%増の3121億ドルで全体の約65%を占めた。
 原油などのエネルギー輸入はドル決済が中心のため、原油価格の上昇や円安の進展で取引高が膨らんだ。

 米欧の中央銀行が、インフレ(物価上昇)対策で金融引き締めに動く中、金利上昇が見込めるドルが買われ、低金利の続く円は売られやすい。投機的な売買も加わり、市場では4月下旬に1ドル=130円台となって約20年ぶりの円安水準となった。4月は1か月で対ドル円相場が10円ほど下落した。
 調査は日銀が事務局となり、国内外の銀行や証券の大手約30社で集計した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc309efbd9f6868ebc7b5ce43c05420216121b44