【サンパウロ時事】メキシコ国立統計地理情報庁は26日、2021年の殺人の犠牲者数(速報値)が3万5625人だったと発表した。

 最悪だった前年(修正値)からは1148人減で、ロペスオブラドール大統領は「良いニュースだ。わずかだが減少しつつある」と歓迎した。ただ、人口規模が近く、320人前後(国連発表)で推移している日本の100倍以上に達している。

 殺人発生率は人口10万人当たり28人で、前年から1人減少した。凶器の約7割は銃器。州別で最も多かったのは日本企業が集中している中部グアナフアト州で、4年連続ワーストとなった。メキシコでは06年以来、治安機関を巻き込んだ麻薬カルテルによる「麻薬戦争」が続いており、犠牲者の多くはカルテル絡みとみられる。 
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