第7波でも首相続ける夜の会食ピリピリ 会場で参加者に抗原検査

新型コロナウイルスの感染「第7波」は永田町も直撃している。感染防止と社会経済活動の両立を掲げる岸田文雄首相はこれまで通り夜の会食を続けているが、25日からは参加者に会場で抗原検査を受けるよう求めるなど、厳重な警戒態勢だ。首相官邸の屋台骨である松野博一官房長官も感染し、周辺は「官邸内感染」にピリピリしている。

 首相は25日夜、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ宴会場「edo ROOM」に入ると、里見治セガサミーホールディングス会長、佐治信忠サントリーホールディングス会長、岩沙弘道三井不動産会長ら10人を超える財界人と1時間40分、会食を楽しんだ。この日の東京の新規感染者は2万2387人で、月曜に2万人を超えるのは初めてだった。

 関係者によると、感染拡大を受け、首相側は急きょ抗原検査キットを持ち込み、会場で出席者の陰性を確認してから、宴席に臨んだという。同席した松山政司参院議員は会合終了後、記者団に「出席者には抗原検査をしてもらい万全の態勢だった。首相も安心して(会食を)やれたと思う」と話した。

 これまでも首相や秘書官などは週に1~2回、首相官邸などで抗原検査を受けるなど、細心の注意を払ってきた。夜の会合では当面、首相側が持ち込んだ検査キットで出席者に検査を受けるよう要請する方針だ。

https://mainichi.jp/articles/20220727/k00/00m/010/091000c