オウム真理教は、麻原彰晃が「ヒマラヤで悟りを開いて解脱した」という触れ込みで、1986年頃から布教活動を展開するが、その組織拡大の原動力となったのは、実は統一教会からの脱会組であった。彼らは、元自衛官を含む10人程度のグループで、1988年当時、「千代田区神田淡路町に事務所を構えていた」(元教団幹部)という。この脱会組が、統一教会で得たビジネスセンスをオウムに持ち込んだのである。

 また付け加えておけば、統一教会からオウムに“移籍”した、先の脱会メンバーの多くは、バブル経済が崩壊した1991年までに教団から姿を消し、その一部がのちに別の新興宗教を興しているという。

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