岸田首相、サル痘「天然痘ワクチン有効と国民に説明」

岸田文雄首相(自民党総裁)は26日の党役員会で、感染症「サル痘」について「天然痘のワクチンが有効だとしっかり国民に説明したい」と語った。25日に都内で国内初の感染者が確認されたことを踏まえた。「物理的接触によって感染が起こる」とも指摘した。

茂木敏充幹事長が役員会後、記者会見で明らかにした。茂木氏は「日本はすでに感染者の発生に備えて天然痘ワクチンの接種、未承認薬を投与するための臨床・研究体制が整備されている」と強調した。

首相は8月に米ニューヨークで開く核拡散防止条約(NPT)再検討会議に出席すると言明した。「理想と現実の橋渡しにつながる成果を収めるよう全力を尽くす」と話した。

ロシアによるウクライナ侵攻に触れて「核兵器使用の可能性を具体的な問題として考えなければならない状況となった今だからこそ核兵器のない世界に一歩近づけるためのビジョンを示す」と強調した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA262J60W2A720C2000000/