モンゴル人「日本人はジンギスカンという料理名をやめろ。モンゴル人が『テンノウ焼き』という料理を出してたらどう思う [991882504]
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料理は至ってシンプルで、羊肉を鉄鍋で焼いて食べるだけ。
問題はその名である。ジンギスカンことチンギス・ハンはモンゴル帝国の始祖で、世界帝国を建立した英雄だ。
日本の大相撲で活躍する横綱らを輩出するモンゴル国は、「チンギス・ハンの国」だと自他共に認められている。
中国のモンゴル族もまた「チンギス・ハンの子孫」を称しているし、中国政府もそれを認めている。
モンゴルだけではない。中央ユーラシアのトルコ系諸民族であるカザフ人やウズベク人もまたチンギス・ハンの後継者を名乗っており、
「ジンギスカン」という言葉もトルコ語なまりに由来するとの説がある。
そして、モンゴル人もトルコ系の人々もただ単に「チンギス・ハンの子孫」を血統上の理念に即して自任しているのではない。
彼らは「チンギス・ハン」という言葉を聞いただけで胸が躍り、精神的高揚感に包まれる。
1917年のロシア革命、そして1949年に中華人民共和国が成立するまで、ユーラシア各地の遊牧民はほぼ例外なく「チンギス・ハンの子孫」たちに統括されてきた。
端的に言えば、モンゴル人にとってのチンギス・ハンは、日本人にとっていわば「万世一系」の存在である天皇家と全く同じであり、料理の名前にしてはいけない神聖な存在なのだ。
2005年4月、私はある日本の全国紙に「〈ジンギスカン〉料理名変えて」と投書した。
その際、私の原稿には「もし、モンゴル人がウランバートル市内に『テンノウ焼き』や『テンノウ揚げ』という料理を出したら日本人はどう考えるのか」と書いた。
担当編集者は「テンノウだけはやめて」と連絡してきて、結局「日本人が尊敬する歴史上の人物の名がついた料理が出されたらどう思うか」と変えて掲載された。
これほど、日本人は自国の文化、自国の歴史をこよなく愛している。
それにもかかわらず、ユーラシアの人々が同様に敬愛し、尊敬する人物の名を焼いて食べる料理に冠している。これこそ典型的なダブルスタンダードではないか。
昨年2月に発売された小学館の漫画誌「コロコロコミック」に、チンギス・ハンの肖像画にいたずら書きをする一コマがあった。
この件に元横綱の朝青龍が激怒し、在日モンゴル人たちは出版社前で抗議デモを行い、在日モンゴル大使館も外務省に申し入れをした。
下着名に「キモノ」を使おうとするのは「文化の盗用だ」と言うなら、日本人もモンゴルからチンギス・ハンを奪わないでほしい。
キム・カーダシアンの「キモノ」に怒った日本人よ、ジンギスカンの料理名を変えて
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