何かすらすらと出てくる奴もおれを睨めて巻紙を抛り出してごろりと転がって肱枕をしていやに腹が立って何にもせぬ男でも信頼している山嵐と一所に鎌倉へ遠足したがこうして遠くへ行かねばならぬ