ウクライナ侵攻で兵力不足に悩むロシア軍が、中央アジアの旧ソ連・キルギスで「企業の警備員」などの求人を装い、戦闘員の募集を始めた模様だ。ウクライナ紙ウクラインスカ・プラウダ(電子版)が中央アジアの報道を引用する形で29日までに伝えた。同様の求人広告は隣国ウズベキスタンでも確認されたという。

報道によると、ロシアの民間軍事会社ワグネルが求人に関与しているとみられる。中央アジアのジャーナリストがSNS(ネット交流サービス)に出された求人広告の連絡先に問い合わせたところ、雇用者側は月給10万ルーブル(約21万円)の警備員ではなく、「ウクライナの戦闘地域で月給24万ルーブル(約50万6000円)の任務」を紹介。応募すれば「ロシア国籍取得にも道が開ける」と述べたという。

米シンクタンク「戦争研究所」も26日、同様にロシアが中央アジアから人員を募集しているとの見方を示した。

https://mainichi.jp/articles/20220730/k00/00m/030/017000c