古田肇岐阜県知事は27日の記者会見で、県が昨年、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体が主催するなどしたイベント2件を後援していたと明らかにした。さらに、古田知事本人も同連合の県代表と面会したほか、関連団体のイベントに祝電を送ったことも明かした。

 後援したイベントのうち、世界平和を訴えながら若者らが自転車で県内を走る「ピースロード」は、県内複数の自治体も後援していたほか、実行委員会には県議や市議らも参加していた。また、関連団体が家庭教育や子育てをテーマに岐阜市で開いたセミナーには、県とともに岐阜市も後援をしていた。

 古田知事は「行事そのものに特に問題はなかった。今後は慎重に対応していく必要がある」と述べた。

 面会については、2020年12月に知人の紹介で県代表に会ったとし、「県政や新型コロナウイルス対策に関心があるとのことでお会いした。それ以降は会っていない」と説明した。

 祝電は、昨年行われた愛知県でのイベントに送った。実行委員会の委員長を愛知県内の首長が務めていたこともあり、「公的なニュアンスがあり、特段の宗教性も感じなかったので祝電を送った」と語った。

https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/109224