「預けた100万円がどうなっているか、たまに見に行くと『これだけ上がってます』と。彼が扱ってたのは、確か『ユーロ/ドル』だったか……情けない話、それすらもよく分かってなかったんですね。まだちょっとずつ増えている感じだったので、利益はとりあえず置いておいてという感じで任せっきりでした。

 その矢先に、A氏が色んな人のトレードをやりたいと言い出したので、日ごろから情報交換している投資好きの仲間に『こんな奴がいて、すごいねん』と話したんです。みんなが『やる!』って盛り上がって、とりあえず今財布に入ってる金を預けようと。後日、皆と集まるところにA氏に来てもらって、人となりも見てもらった上で信用してもらってから、本格的にやるということになりました」

(中略)

 木本が今まで見ていた利益の出ているトレード画面は何だったのか? A氏は当初「トレードに失敗した」と言っていたがそれすらも嘘だった。

「話せば話すほど辻褄が合わなくなってきて、最終的に、僕に見せていたトレード画面が全部『デモ画面』だったと白状したんです。つまり実際はトレードしていない“練習用の画面”を見せていたんです。愕然としましたよ。トレードどころか何も運用していなかった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/dc978daac24824bcf449338f252a15b62441073e?page=2