ちなみに「ポテンヒット」とは、本来は野球用語である。ボールが内野手と外野手の間に、ポテンと落ちてヒットになってしまう状況を指すのだが、ビジネスシーンにおいては、「担当がわからないため、誰も手を付けずに放置されている仕事」のことをこう呼ぶのだ。

せっかくなので、30代前半までは知らないであろう「おっさんビジネス用語」を3つ、この機会に解説したいと思う。

まずは、「全員野球」。また野球かよとの声が聞こえてきそうだが、「野球のように、チーム一丸となってプロジェクトに取り組めよ」という意味だそうである。間違っても、執務室でいきなり投球してはいけない。

つぎに、「ロハ」だが、これは「費用が発生しない」という意味の俗語である。無料のことを「タダ」と言うが、漢字の「只」はカタカナの「ロハ」になることから、こういった使い方をされるようになったらしい。

そして最後に、少し字面が気持ち悪い「鉛筆なめなめ」だが、意外にもポジティブな意味を持っている。鉛筆を舐めながら一生懸命に文書を作成すること、つまり、考えながら苦労してアイデアを出すというような、まるで社畜の鏡のような表現なのだ。