安重根は、何でも日本が悪いと叫び続ける「ニホンノセイダーズ」の走りともいえる。韓国においては日本に統治されながらも、戦前からこうした勢力が強く、戦後、日本が長年にわたってそれに悩まされているのは周知のとおりだ。

今こそ、われわれは安倍氏の「美しい国、日本」をスローガンに、自虐教育から脱出し、世界の中で大国としてふさわしい役割を果たすべきだ。異常に人口が多い共産主義中国に抜かれたとはいえ、日本は世界第3位の国内総生産(GDP)大国である。

韓国の「ニホンノセイダーズ」は今でも騒がしいが、自虐教育の洗脳を取り払えば、「日本が韓国に謝罪すべきこと」が存在するのかどうかさえ怪しい。もし存在したとしても、必要な量の1000倍、1万倍はすでに謝罪し、補償も湯水のごとく行った。むしろ韓国は日本の領土である島根県・竹島の不法占拠など、鏡で自分の姿を見て反省すべきことがあるのではないか。

自己反省ゼロで、ひたすら相手の非を探し出し、時には捏造(ねつぞう)までしてわめき散らす。これこそが「相手を尊重して話し合う」民主主義の危機だ。

われわれが安倍氏の遺志を継いでこのような勢力を排除して「美しい国、日本」を取り戻すことが最大の供養になるのではないだろうか。

■大原浩(おおはら・ひろし) 人間経済科学研究所執行パートナーで国際投資アナリスト。仏クレディ・リヨネ銀行などで金融の現場に携わる。夕刊フジで「バフェットの次を行く投資術」(木曜掲載)を連載中。