1、はじめに
かつて「神宮」と名乗ることが許されたのは、伊勢神宮・鹿島神宮・香取神宮のみであった。古くから天皇や貴族の崇敬を集めてきた両社は、平安時代の延長5(927)年に「神宮」の称号を得、『延喜式』神名帳に神宮と記されるのはこの三社だけである。古来、伊勢神宮の上参宮に対し下参宮と言われた。都から遠く離れた東国の神社が、格式で他の神社と一線を画し、なぜ皇室の氏神と並び称されたのか、その特殊性を考察する。
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