■日本は独り身に優しい国だと思う

大学4年と就職してから4年、合計8年アメリカで過ごして今年帰国した。

Twitterでたまに「アメリカでは日本より個人が尊重される。恋人ができないから、結婚できないからまともじゃないなんてことを思う人なんていない。他人のことをごちゃごちゃ言うのは日本だけ」ということを言うのを見るけど、そんなことはないと個人的には思う。

便宜上日本人は、アメリカ人はという言葉を使うけどもちろん全ての人に当てはまるわけではない。ただ私がアメリカで住んで肌で感じたことを書きたいと思う。

・恋愛をしてない人は「かわいそう」

とにかくアメリカ人は愛を重視する傾向にある。離婚率は割と高いけど、それは愛が無くなれば一緒にいる意味なんかないと思うから。世間体よりも愛。

日本では恋人がいないと言っても「あ〜」「出会いないとそうなるよね〜」みたいなゆるい空気が流れると思う。

アメリカでは「かわいそう」「なぜ?」となる。これは煽ってるわけでも馬鹿にしているわけでもなく、心から気の毒だと思っている感じ。憐れまれているのである意味日本よりきついかもしれない。愛し愛される相手がいないなんて…こんな悲しいことある…?みたいな。

だからモテるモテないの問題は日本では茶化されるけどアメリカではもっと深刻になると思う。愛されないことも愛せないことも何かの罰みたいになってる。

・街が、国が独り身を受け入れていない

日本ではお店で1人でごはんを食べていても気にもとめないし当たり前のことだと思う。
アメリカでは1人でいることはなんらかの非常事態であることのように扱われる。
お店に入るとき1人だと「ひと…り…?」と聞き返されることもまあまああった。
訳ありだと思われないのはフードコートやバーくらいじゃないだろうか。
お店だけでなく家やら商品やらシステムやらのなにもかもが1人で使うことを想定していなさすぎる。
恋愛うんぬん関係なく1人でいたい人にとっては結構きつい国ではないかと思う。

・仕事ではどう?

「結婚してない、恋人もいない人はまともじゃないので責任ある職を任せられない」みたいなことはないとは言えない。

アメリカ人、特に立場がある人は差別主義者扱いされることを嫌うので、決してオープンにすることはないけど、根にその感覚はあると思う。

「なんか変わってるけど根はいいやつ」ポジションに収まらないと上に行くのは厳しいかもしれない。

・同性愛者がオープンな理由の一つ

レズビアンである私の推測だけど、同性愛者の人たちが日本よりオープンなのはそれが日本より「受け入れられている」からではなく「恋愛をしない人と思われるほうが深刻」だからでは…?と思った。

日本の親の場合

恋人あり>恋人なし>同性愛者恋人あり
という感じになるかもしれない。だから自分が同性愛者であることを隠す時は「好きだと思える人がいない、忙しい」みたいな感じで親に話す気がする。

アメリカの親の場合

恋人あり>同性愛者恋人あり>恋人なし
という感じになると思う。

だから隠すよりも同性の恋人の存在をオープンにしたほうが親は安心するんじゃないかと思う。あくまで推測だけど。

高校の時は短期留学でホストファミリーのとこにいたけど、ホストマザーに彼氏のことを聞かれいないと言うといない!?!?と驚かれ、実は彼女が…と言うとあ〜ね☆みたいに受け入れられたのはわりと衝撃だった
メモ書きみたいなまとまらない文章で申し訳ない。またなんか思い出せば追記するかも。
とりあえず「自分にとって都合のいい場所」は世界のどこにもないので、自分で作っていくしかないと思う。
といってもアメリカも日本と同じように恋人がいない人は増えてきているらしい。数十年後はどんな世界になってるんだろう。

https://anond.hatelabo.jp/20220802103438