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だれよりも長く生きるエルフは
だれより多くの想いを受け継ぐ

 勇者が仲間を集めて魔王を倒したあとの世界を舞台にした本作品。
主役となるのは勇者ではなくその仲間のひとり、エルフの魔法使いフリーレンで、勇者ヒンメルなはんと第1話で死んでしまう。

 とても長い寿命を持つフリーレンにとって人間の心はよくわからず、人間関係もドライになりがち。
だからこそ彼女はヒンメルの死をきっかけに人間を知る旅に出るのだが、
その旅を通してかつての仲間の想いに気づく過程がじつにいい。
思い返されるのは死闘の記憶などではなく、道中で起こるハプニングなど、馬鹿馬鹿しいものばかり。
けれど、その思い出のなかに秘められた仲間たちの優しさや思いやりが、読者の胸にもじんわり沁みる。

 そんなかつての記憶、そして新たな旅での人との出会いや別れが、フリーレンの心を少しずつ変えていく。
まだ始まったばかりのこの物語、一度読んでしまえば旅の終わりまで見届けたくなること請けあいだ。(犬紳士)