第一に、「ペロシが引き起こした重大なリスクは彼女自身に跳ね返らなければならない」という。つまり、ペロシの訪台という政治的パフォーマンスの代償が高くつくことを思い知らせねばならない。またペロシのような者たちに、台湾は気ままに訪れられる場所でないとわからせなければいけないと論じている。

具体的にはどういうことなのか。社説は、今回のペロシの飛行経路に言及している。

「8月2日のペロシの飛行経路は南シナ海上空を迂回しており、それは当該水域で実弾演習をしていた人民解放軍を恐れたからのようだ。中国の軍事抑止行動がペロシに危険を感じさせたのだ」

第二に、「中国の反撃措置は一回限りではなく、長期的で断固とした、着実に前進していく行動の組み合わせになるだろう」という。

具体的には、ペロシが台湾に到着した8月2日の夜から人民解放軍の東部戦区で、海軍と空軍が台湾の北、南西、南東で共同演習を実施し、台湾海峡で長距離迫撃砲の発射演習があり、台湾の東にある海域で通常型ミサイルの試験発射が始まると社説は明らかにしている。

人民解放軍は8月4日〜7日にも台湾周辺で実弾訓練などの重要軍事演習や訓練活動を実施するとしている。

第三に、「中国の反撃措置が根本的に狙うのは国家再統一の過程を促進することだ」という。

「どんな形で台湾を支援し、本土を封じ込めようとも、ペロシのような勢力が台湾は中国に属しているという歴史的・法的な事実を変えることはできないし、完全な再統一を実現しようという中国の流れを止めることもできない」と主張し、こう断言する。

「アメリカのような外部勢力と民進党政権が結託と挑発の度合いを高めようと歩みを進めるごとに、中国はそれより速く完全な再統一を実現するだろう」

https://courrier.jp/cj/296672/