(42)ちんぽこに西瓜の雫たらして子の機嫌よし/大橋 裸木(1890~1933年)
2021年8月18日 10:10

 金太郎さんよろしく腹掛け一枚の幼児が西瓜(すいか)を食べている。ニッコラカッコラとご機嫌だ。腹掛けはめくれてしまって、ちんぽこが丸出し。まあ、暑いから仕方がなかろう。そこに西瓜の雫(しずく)がぽたぽたと落ちて、キャッキャと何か言っている。気持ちが良さそうだなあ。昔の暮らしの雰囲気も感じられる作品だ。日本昔話の歌の「お尻を出した子一等賞」ではないが、人間、自然でおおらかが良いと思う。私も、夏は裸で寝ていたい。作者は自由律俳句の代表的作家。句集『人間を彫る』より。(浅川芳直)

https://kahoku.news/articles/20210818khn000007.html