札幌駅の北に広がる北海道大学の札幌キャンパスを初めて訪れた人は一様にその広さに驚かされる。敷地面積は東京ドーム38個分。キャンパス内には広大な農場も2カ所ある。広すぎて、移動手段に自転車を使う学生も多い。だが、北大の持つ土地の広さはこんなものではない。校有地に占める札幌キャンパスの割合はたった0.3%なのだ。

北大の土地の総面積は660平方キロメートルで、東京23区(625平方キロメートル)を上回る。全国700を超える大学が保有する全ての校地のうち、実に43%が北大だ。

どこにそれだけ大きな土地があるのか。実は校有地の98%は明治・大正期に創設した研究林だ。苫小牧市や和歌山県内などにもあるが、とくに広い3つの研究林は道北に集中している。

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