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Microsoftは「Windows Insider Program」を提供し、参加者にはWindowsの最新バージョンがリリースされる数週間前に
「プレビュー版」が配布される。実際に触れてもらうことでフィードバックを得るのが目的だ。

 今回、Windows 11にCDがらみの新機能が搭載されることが明らかになったのも、2022年7月13日に
Windows 11プレビュー版「バージョン11.2206.30.0」の配布が開始されたことがきっかけだ。

そのプレビュー版にある「Windowsメディアプレーヤー」に、音楽CDの「リッピング機能」が搭載されているという。
リッピングとは、音楽CDの円盤からデジタルデータを抜き取ってPCなどに取り込むこと。
最近は、ダウンロード配信やサブスクリプションによるストリーミング配信を利用するのが主流であり
想像がつかないかもしれないが、かつてPCや携帯プレーヤーで音楽を聴くには音楽CDからリッピングする必要があった。

しかし、CD不況時代とも言われる現在、なぜ今さら音楽CDのリッピング機能がWindows 11に搭載されるのか。
「もう必要ない」と思う人も少なくないかもしれないが、最近大きな問題になっていることがある。それが「CDの寿命」だ。

 このところSNSなどで、保管していた音楽CDの劣化報告が相次いでいる。劣化が確認された
音楽CDはおおむね2000年前後に発売されたものだ。一般的に音楽CDは、保存状態が良好であったとしても、
10~20年程度でアルミ層が酸化して読み取り不可となることが多いとされている。