林芳正外相とブリンケン米国務長官、豪州のウォン外相は東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の会議に合わせてカンボジアで会談し、5日に声明を発表した。中国が台湾周辺で軍事演習を行い、弾道ミサイル5発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したことを「緊張を高め、地域を不安定化させている」と非難した。

3者は4日、プノンペンで戦略対話を開いた。声明によると3者は、中国がペロシ米下院議長の台湾訪問に反発して台湾周辺で行っている大規模な軍事演習などの行為について「世界の平和と安定に深刻な影響を与える」と懸念を表明。中国にただちに軍事演習を中止するよう求めた。

3者は、「台湾海峡の平和と安定の維持」への関与を再確認。声明では、各国の台湾政策に変更がないことも強調した。

また会談では、自由で開かれたインド太平洋の推進のため日米豪3カ国の連携を深化させることを表明。ASEANの中心性への支持や、パートナーとしての太平洋島嶼(とうしょ)国の重要性も確認した。

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