干ばつで水位低下、また新たな遺体発見 米最大の人造湖

大規模な干ばつの影響で水位が低下している米国最大の人工貯水池ミード湖で、また新たな遺体が見つかった。当局が6日に明らかにした。ミード湖で発見された遺体は5月以来、これで4体目だった。

国立公園局の発表によると、6日午前、白骨化した遺体があるとの通報を受けてパークレンジャーがこの一帯に立ち入り禁止区域を設け、ラスベガス警察の潜水士の協力を得て遺体を回収した。死因については検視官が調べている。
水位がかつてない水準にまで低下しているミード湖では、これ以前にも少なくとも3人の遺体が見つかっていた。

このうち5月1日に樽(たる)の中から見つかった遺体は銃で撃たれた傷があったが、遺体は腐敗が進んでいてDNAの採取が難しいという。

今回見つかった遺体がいつから湖に沈んでいたのかは分かっていない。ラスベガス警察は現時点で捜査は行っていないとCNNに説明した。

一方、樽の中から見つかった遺体については殺人事件の被害者とみて捜査を続けている。

警察によると、5月7日に発見された別の遺体は23~37歳だったと推定される。死亡した経緯は不明。臓器の組織を調べることができたほかの2遺体と比べると、白骨化が進んでいるという。

続いて7月25日に見つかった3番目の遺体は一部が欠けていて、まだ調べ始めたばかりだと警察は話している。
ミード湖はネバダ州とアリゾナ州にまたがる人工貯水池で、大規模な干ばつのため今年に入って急激に水位が低下し、1930年代にダムができて以来、最低を記録。米航空宇宙局(NASA)によると、7月18日の時点で水量は貯水容量のわずか27%だった。
https://www.cnn.co.jp/usa/35191587.html