画業67年 迫力の箱絵 前橋のイラストレーター・高荷さん原画展 新宿で12日から一般公開 ガンダムシリーズなど
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プラモデルの箱に描かれるボックスアート(箱絵)などを手がける
群馬県前橋市在住のイラストレーター高荷義之(たかによしゆき)さん(86)の
原画展が十一~二十一日、東京都新宿区西新宿六のギャラリー
「ヒルトピアアートスクエア」(ヒルトン東京地下一階)で開かれる。
初日は関係者ら向けで、一般は十二日から入場できる。(池田知之)
画業は六十七年で、箱絵のイラストレーターとして伝説的な存在だ。
アニメ「機動戦士ガンダム」のシリーズのほか「ジャイアントロボ」のキャラクターをはじめ、
戦艦、戦車などの原画三十点を展示する。
高荷さんは一九三五(昭和十)年、前橋市生まれで、五五年に商業誌でデビュー。
雑誌「少年サンデー」の表紙のほか、プラモデルの箱絵では、
戦闘機や戦艦、戦車、アニメ「超時空要塞(ようさい)マクロス」なども担当した。
水彩画やアクリル画など一連の作品は写実的かつ迫力にあふれた画風。
「絵を描くのは肉体労働」と話す高荷さんは「自分でもしびれる描き方で描いた」と笑顔を浮かべる。
かつて描いた原画の多くは散逸しつつあったが、高荷さんのファンで都内の出版社を経営する
勝見正克さん(56)が昨年、収集を開始。
約二百点が手元に集まり、一般公開に向けてクラウドファンディング(CF)で展覧会の開催資金を募っていた。
入場料は一般が千二百円、学生(中高生)が七百円。小学生以下は無料。会場では複製原画も販売する。