衰弱した高齢の両親を自宅に放置した疑いで無職の息子が逮捕された事件で、父親の死因は新型コロナウイルスへの感染だったことが分かりました。

大阪市此花区の無職・比嘉広一容疑者(41)は、同居していた両親が衰弱した状態で倒れていたにも関わらず、病院に連れていくなどの必要な保護をせずに自宅に放置した疑いがもたれています。

警察によると比嘉容疑者は、7日昼に母親の喜美江さん(79)が意識がないことを確認しましたが何もせず、8日に父親の泰廣さん(81)が倒れているのを見て消防に通報したということです。

喜美江さんはすでに死亡した状態で見つかり、死因は新型コロナへの感染でした。

泰廣さんは発見当時、意識不明の重体でしたが、10日未明に搬送先の病院で死亡が確認されました。

そして司法解剖の結果、泰廣さんの死因も新型コロナへの感染だったことがわかりました。

泰廣さんは入院の際に行ったPCR検査で陽性だったということです。

比嘉容疑者は警察の調べに対し、容疑を認めているものの「病院や救急車を呼ばなかった理由は分かりません」と話しています。

警察は保護責任者遺棄致死の疑いも視野に捜査しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4f315165a74a8bb0814fbc2c025d27c5220cba99