https://news.yahoo.co.jp/articles/aba1547a1d8d56d5af56c9a469bac5a6b607bdd2

 最近、関西の遺跡から古代の人々の生活ぶりがうかがえる出土が相次いでいます。「犬」と「九九」です。

 奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡。女王・卑弥呼(ひみこ)が治めた「邪馬(やま)台国」の有力候補地とされています。ここで見つかったある動物の骨に関して、15日、新たな論文が報告されました。

 論文を書いた元大阪府立狭山池博物館学芸員・宮崎泰史さん(64)「これが遺跡から出た犬の頭の骨の後ろ」

 宮崎さんが7年前に発見したのが、約1800年前の古墳時代初頭に生息していたとみられる犬の骨です。

 宮崎さん「今まで纒向遺跡ではあまり骨が出ていなかった。古墳時代当時の参考にすべき資料がない。この資料が出ることで犬の形質的な流れがわかってくる。感動したことを今でも覚えています」

 縄文時代には番犬、猟犬として、そして弥生時代には食用でもあったという犬。

 しかし、宮崎さんが今回の犬の骨を分析してみると、これまでのものと比べ異例の大きさだったといいます。当時の豪族が朝鮮半島などとの貿易の際、犬を贈り物として受け取った可能性があるということです。

 生きていればどんな犬だったのか。宮崎さんに骨から推測して書いてもらうと…。

 宮崎さん「地面から肩の高さを体高と呼びますが、48センチ。現在でいうと中型犬の犬になります」。

 日本全国の遺跡の中で犬の骨はほとんど見つかっておらず、今回の発見が今後、犬の系統図への新たな犬種の追加につながるかもしれません。

 一方、京都府京丹後市にある奈良時代の□(雨かんむりに鶴)尾(つるお)遺跡では、現代の生活にも欠かせないあるものが書かれた木簡が見つりました。

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