勝丸氏は、アフリカから帰国後、警視庁で各国の大使館との連絡・調整を担当するようになった。

「私は各国の大使館のパーティーには必ず参加していました。その際、頻繁に姿を見せていたのが、統一教会の広報担当者でした」

 通常、2、3人、多い時は4人の広報担当者が参加していた。

「問題なのは、彼らの場合招待状がないのに参加することが多かったことです。国によっては招待状なしでも入れるパーティーもありますが、多くは、受付で招待状をチェックします。招待状のない統一教会の担当者は、出入り口で人の良さそうな大使を見つけると、『大使、こちらですよ』と知り合いのようなふりをして声をかけ、そのまま一緒に入場するのです」

 招待されてもいないのに、パーティー会場に押しかけて飲み食いし、迷惑行為に及ぶ人物を“パーティー・クラッシャー”と呼ぶという。

「統一教会の広報担当者は有名ホテルのロビーをうろつき、ホテルのその日の催しを見て、大使館主催のパーティーに勝手に来ていました。大使と握手やハグしている写真や動画を連れの女性に撮らせ、SNSにアップするのです。パーティー・クラッシャーの行動と全く同じですね」

 パーティー・クラッシャー対策として、受付で招待状と引き換えに花を渡し、それを胸につけていない人は再入場を認めない国もある。

「ところが統一教会は、胸に花をつけた人が会場から出てくると、『お帰りですか』と声をかけ、帰る人であることがわかると、『お花、お預かりします』といって花を受け取り、自分の胸につけて入場することもありました」

https://news.yahoo.co.jp/articles/d40311431440e412a213adf4330271ca6607c285