東京五輪後の資金難、海のスポーツも 日本代表・アンセナの金策
https://mainichi.jp/articles/20220819/k00/00m/050/213000c

ところが東京五輪後、サポート企業との契約は更新されず、スポンサー探しが必要になった。
セーリングは資金力が成績に直結する。新しい艇の相場は500万円だが、高野選手とペアを組む山崎アンナ選手(22)=ナブテスコ=との持ち艇は120万円の中古艇。
「古いと船がしなる分、張りがなくてスピードが出ないんです。順位が10は違ってきます」と解説する。

レベルアップには世界の強豪とレースで競い合う経験は欠かせない。1回の遠征費は150万円で、2000万円程度の年間活動費が必要だ。
高野・山崎ペアの「チームアンセナ」は6月下旬からドイツの大会とデンマークでのヨーロッパ選手権に遠征した。
予算の問題で新しいセール(帆)の購入を先送りしたところ、メーカーのトラブルと重なり、届いたのはドイツでのレース1日前。本番で帆の調整をする事態となり、成績は振るわなかった。