世の中には、人々から年齢の指標にされがちな職業や社会的地位というのがある。たとえば、甲子園球児や大相撲の力士が自分より年下だと気づいた瞬間、年を取ったと感じた人は少なくないはずだ。もっと年齢が上がれば、政治家なんかもその指標となったりする。

 あるいは、NHKの朝ドラのファンであれば、ヒロインの母親役の俳優が年下になったとき、しみじみ感慨を抱くのではないか。1976年生まれの筆者の場合、1歳下の菅野美穂が『べっぴんさん』(2016~17年)でヒロインの母親を演じたときがそうだった。

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